議長(高木キヨ子) 討論の通告がありますので順次発言を許します。
 22番、岡田耕一議員。


(岡田耕一) 私は、議案第94号指定管理者の指定について(豊田市ITS情報センター)について、反対する立場から討論いたします。
 本議案は、市民サービスの向上及び経費の削減等を図るため、豊田市ITS情報センターの指定管理者を財団法人豊田都市交通研究所に指定したいというものであります。
 私は、ITS情報センターの設置に関しまして一貫して豊田市の事業として実施すべきではないという立場をとってきましたが、今回の討論の論点は、ITS情報センター設置に関してではなく、豊田市ITS情報センター条例第10条の指定管理者の指定等に絞って討論させていただきます。
 条例第10条では、市長は指定管理者を指定しようとするときは特別な事情がある場合を除き公募するものとするとなっております。そこで今回、豊田市ITS情報センターの指定管理者の指定は、特別な事情があるとして公募は行わず豊田都市交通研究所に指定するとしています。しかし、今回、本当に市が言う理由が特別な事情にあたるのでありましょうか。
 市が説明されます特別な事情1は、本指定管理者の業務は、施設管理よりも運営業務が主体となるというものです。これについては運営業務するだけの蓄積を持った企業、組織はいくつもあるのではないでしょうか。
 次に、事情2として、主要な業務は単に道路交通などの情報提供だけではなく、交通機関、交通関連事業などの研修及び普及啓発や理解活動、地域づくりにおける交通の相談窓口などがあり、日ごろから本市の交通に関する研究に取組み、これらの業務に必要なデータやノウハウを有し、実績のある豊田都市交通研究所による運営が最もすぐれた成果が期待できるとしています。これは初めから豊田都市交通研究所への指定ありきではないでしょうか。私は、例えばトヨタ自動車のような自動車メーカーや他の研究機関でもいいのではないかと思うのです。
 そして、事情3は、豊田都市交通研究所は、ITS情報センターを設置するTM若宮ビルに移転する予定であり、よりきめ細やかな充実したサービスや効率的な運営が可能となるということでした。まさしくこれは豊田都市交通研究所に対してITS情報センターの指定管理者指定とTM若宮ビル移転を初めから一体に考えていたものでしょう。
 私は、豊田都市交通研究所への指定管理者指定をいけないと言っているのではありません。研究所としては高い評価をしていますし、本市にとっても財産の一つだと思っています。
 しかし、条例第10条の市長は指定管理者を指定しようとするときは、特別な事情がある場合を除き公募するものとするについて、以上の三つの事情をどう読んでみても今回が特別な事情と思えないのです。
 逆に言うのなら、第10条で前提とする公募の公僕がなければすっきりするのですが、国の方針として、指定管理者制度は公募することが前提という説明も伺いました。そうであるのなら、公募し応募された多くの組織、企業等を様々な角度から検証、評価し、結果として最善の組織として豊田都市交通研究所を指定する。これが本来あるべき姿ではないでしょうか。また、公募しても豊田都市交通研究所以外にどこも手を挙げていただけなかったと言うのなら仕方がないでしょう。
 10日の産業建設委員会では、鈴木市長が豊田都市交通研究所のあり方について思いを述べられました。その中で、今までの運営は、当初30億円の基金からの果実で十分運営を行うことができたが、今は非常に厳しい金融事情から優秀なスタッフを抱えきれないなど将来展望や機能の拡充も含めた課題も伺いました。こうしたことをお聞きしますと、救済措置として豊田市ITS情報センターの管理を豊田都市交通研究所に任せるというように聞こえました。
 確かに私も豊田都市交通研究所が本市において今まで果たしてきた役割、大変な貢献をされてきたことも評価いたしますし、蓄積された情報、研究所そのものも大きな財産だと思っています。今後も様々な研究、社会実験等をしていただき、自動車交通だけではなく、豊田市の総合的な交通問題解決のため活躍されることを期待するものであります。しかし、豊田都市交通研究所のあり方は、別の機会に議論をすべきだと思っております。
 私は、今回の指定が条例第10条の特別な事情であるとはとても思えず、また、今回の特別の事情を認めることは、今後予想される指定管理者指定を毎回特別な事情として公募をしない悪しき前例をつくることに非常に危ぐをいたしております。
 以上の理由から議案第94号指定管理者の指定について(豊田市ITS情報センター)について反対といたします。