16年9月定例会   決算特別委員会 意見

私は、承認第3号平成15年度豊田市一般会計決算について認定する立場から意見を述べます。

 平成15年度豊田市一般会計全体を見ますと、歳入1款市税の決算額は904億6,526万円で前年度の968億7,501万円と比較しまして64億975万円、6.6%の減となり、トヨタ自動車が空前の利益を上げている中で企業会計上の利益と法人税法上の課税所得とはイコールでないことがわかります。また、大規模償却資産の課税分の36億円余が県課税分になるなど、自動車産業の業績が好調だからと決して安心することはできません。

 
そして、今後は、産業構造等の変化に的確に対応するとともに、法人市民税収の不安定さに対するリスクマネジメントも念頭に置いた計画的な財政運営が求められることはもちろん、市民にとっていかに効果的に事業を進め、満足できる事業を行うことが大切であります。

 歳出についてですが、
全体としては実施事業の多くは市民にとって理解が得られ、他市にも誇れる事業を推進していることは確かで、その点は直接業務を遂行しておられます市の職員の皆さまには大変頭の下がる思いであります。しかし、いくつかの事業においては、納得できないものもあり、費用対効果から考えましても予算執行すべきではなかったと感じられる事業も多く見受けられます。その中の教育費を中心にいくつかについて意見を述べさせていただきます。

 
まず、5款1項1目労働費、高年齢者就業支援費のうち、中高年齢者職業能力開発教室のパソコン教室について一言申し上げます。
 これは毎回、指摘していますが、まずは中高齢者の就労支援としてパソコン教室が有効かどうかという点です。受講希望者が多いことと本当に就職に役立つこととは違うという認識を持たなければなりません。パソコンが既に十分できる方々でも就職できない状況にあるにもかかわらず、にわか仕込みの受講修了者が受講によって就職できるとはとても思えないのです。それよりも他にやるべき支援があるのではないでしょうか。そして、今まで1度も受講者の就職状況の追跡調査をしていないということです。実際に調査すれば、それがいかに生かされていないかが明確になってしまうからでしょう。今後はしっかり追跡調査もしていただくこととコースの再検討を考えていただきたいと思います。


 10款1項4目 私学振興費のうち日本赤十字看護大学誘致費25億円余についてです。
 これにつきましては、55,188uの用地取得費ですが、これは、当初計画である48,000uから大幅に用地を拡大したもので、その理由は、用地の追加買収により、土地造成費の縮減を図り、全体事業費として約2億円を縮減するためとしておりました。本来であれば、用地取得費の当初計画である25億円のから2億円縮減の23億円となるべきところ25億円のままであります。教育委員会もこの件について全く説明できないという状況でありました。今後は、総合企画部や福祉保健部との連携も十分取っていただき、今後、日本赤十字豊田看護大学が、市民にとって誘致してよかったと言ってもらえるよう教育委員会もしっかりフォローしていただきたいものです。

 
さらに、10款8項6目社会体育費のうち、児童・生徒スポーツ観戦費として豊田スタジアムでのJリーグ公式観戦費1364万円余についても一言申し上げます。
 平成13年度はすべての小学校6年生とすべての中学校2年生を対象に実施が予定されていましたが、親子観戦事業に変更し、実施され、1,810万円を執行しました。平成14年度は小学校6年生と中学校2年生だけではなく、小学校4年生まで対象を広げ2,220万円執行。15年度は、同じ対象者で1,364万円余の執行です。平均参加率を具体的に見ますと小4男子41.9%、女子30.4%、小6男子36.7%、女子24.9%、中2男子25.5%、女子19.3%です。チケットは学校で渡していますので実際は行かなかった児童・生徒はもっといるかもしれません。こうした実態です。私はこうした観戦は教育費を使ってまですべきではないと思っています。こうした事業に1,000万円以上もの教育費を使うぐらいなら、本当に現場の望むトイレ改装など、まだまだやるべきことはいくらでもあるという生の声も聞いております。ぜひ現場の声に耳を傾けていただき予算執行していただきたいと思います。

 次に、同じく6目社会体育費のうち、豊田スタジアムを活かしたまちづくり推進費負担金500万円についても触れておきます。
 豊田スタジアムを活かしたまちづくりの会に、平成11年度から13年度は、750万円もの負担金を支出。そして平成14年度以降は500万円の支出と減額はされていますが、そろそろ負担金のあり方を抜本的に考え直す時期に来ていると思います。各種イベントへの協賛金で69万円の支出、サッカーの試合のチケット配布計200枚等、本来の活動とはかけ離れた事業に支出している実態があります。このように一度できた団体に対しての予算執行が当たり前になってしまうことを大変危ぐしております。今後もう少し使い道を考えていただくと同時に、まちづくりの会そのものについても皆さんにも考えていただきたいと思います。


 次は、10款8項8目体育施設費、施設管理費のうち、株式会社豊田スタジアムへの委託費及び光熱水費6億1,900万円余についてです。
 これには芝生広場やスポーツプラザ、駐車場等の維持管理費も含んでおり、収入から支出を差し引いたスタジアム収支は教育委員会に確認しましたところ3億300万円余の持ち出しでした。


 会社としては15年度9,000万円の利益を計上していますので単純計算しますと約2億円が実質的な赤字額ということになります。
 
これは、竃L田スタジアムの努力もあり、年々、赤字額は圧縮されていますが、これに伴う市から竃L田スタジアムへの委託費用も見直すべきだと思っています。

 これら、いくつかの意見を述べてまいりましたが、全体としては高い評価をしており、平成15年度豊田市一般会計決算について認定する立場の意見とさせていただきます。


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