平成20年9月定例会 討論
 私は、本9月定例会に上程されております全議案並びに承認案件のすべてに賛成いたします。そこで、議案第100号及び承認第3号について意見を述べつつ賛成の立場から討論いたします。

 まず、議案第100号豊田市議会の議員の議員報酬、費用弁償及び期末手当に関する条例についてであります。
 本条例は、豊田市報酬及び費用弁償に関する条例に規定されていた議員の報酬、費用弁償及び期末手当に関し、分離させ条例制定するものであります。本来、条例はできる限りシンプルにわかりやすくあるべきだと私は考えます。しかし、本条例は、期末手当の積算に関し、次のように非常に回りくどい表現になっております。期末手当の額は、報酬月額及び報酬月額に100分の45を乗じて得た額の合計額に6月に支給する場合においては100分の160、12月に支給する場合においては100分の175を乗じて得た額という具合であります。この部分については、次のようにできるのではないかと思うのであります。6月に支給する場合においては、報酬月額に100分の232、12月に支給する場合においては100分の253.75を乗じて得た額とすれば、支給額を変えることなくシンプルにできます。
 この考えに対して企画総務委員会では、「愛知県から準則という条例案が来ている。奇抜にならず、基本に忠実に自治体間の比較のしやすさから、このままとしたい」という答弁もありました。しかし、そのようなことを言っていては地方分権時代と言われる今日において、自治体の独自性が全く出せなくなります。それでいいのでしょうか。来るべきときに備えてこうしたことも考慮した上で、今後、条令改正がされるよう期待しております。

 次に、承認第3号平成19年度豊田市一般会計決算について、認定する立場から討論いたします。
 と申しましても評価する部分につきましては、他の会派の皆さんも先ほど来発言されておりますし、予算決算特別委員会の全体会でも私も発言を申し上げていますので、歳出の重複しない部分につきまして、全体会、各分科会での答弁を前提に、確認する意味でいくつか意見を述べてまいります。
 まず、2款1項11目情報システム費のうち、情報セキュリティ対策費でございます。
 平成19年度は庁舎外でのパソコン使用時に個人情報等の漏えいを防ぐために庁外持ち出し用パソコンに暗号化ソフトを導入するとともに、暗号化対応USBメモリを導入しましたが、私の質疑に対して、「自宅への仕事の持ち帰り作業はない」と明確に答弁されました。このように、これらの導入が自宅への仕事の持ち帰り、サービス残業にならないことを強く念押ししておきます。

 次に、2款3項3目徴収費のうち納期前納付報奨金についてでございます。
 これは、税収の早期確保や納税者の納税意欲の高揚を図る目的として制度がございますが、この制度の適用を受けることができるのは1年分の税を同時に納付できる人に限られるため、不公平を生じているという議論があり、多くの自治体で廃止がされております。
 昨年度、私が行った議案質疑に対する答弁では、制度の見直しについては、本市では議論するまでには至っていないということでありましたが、今年度は廃止の方向で検討している旨の答弁がございました。しかしながら、この制度の廃止が今後の徴収率、事務効率の低下につながらない制度となるよう期待しております。

 次は、3款3項1目老人福祉総務費のうち、成年後見制度利用助成費についてであります。
 身寄りのない認知症高齢者など判断能力が不十分な方が、契約時などに不利益をこうむらないよう保護し、支援するのが成年後見制度であります。しかし、平成19年度の執行額は1,680円と非常に低く、制度の活用が危ぶまれます。全体会の議案質疑では、積極的に市長申立ても行うとの確認もさせていただきました。本来使うべき方が使えない状況がないよう、今後、市の対応に期待するものであります。

 次は、3款4項1目児童福祉総務費のうち、乳幼児健康支援一時預かり費についてであります。
 平成19年度に実施されております二つの施設の利用状況を確認しますと、小児科医が対応できる病児保育施設が362件、小児科医のいない病後児保育施設は60件という状況でした。このことから本当に市民が求めているのは、病後児保育ではなく、病児保育であるということが明らかになったと言えるのではないでしょうか。平成20年度からは豊田厚生病院でも病児保育施設が開設されましたが、今後は地域バランスを考え、小児科医のご理解とご協力をお願いし、他地域へ展開されることを期待します。

 最後に、10款3項3目校舎建設費のうち、深見町の第2藤岡中学校旧建設予定地等の隠れた瑕疵に係る損害賠償請求について申し上げます。
 これは平成17年1月26日に旧藤岡町が飯野施業森林組合から約4億円で用地取得したものの、土壌調査の結果、環境基準を超える有害物質、用地内の地下水調査で環境基準を超えるフッ素が含まれることが判明し、観測井戸4箇所で水質監視を継続しており、水質監視等に必要な経費を飯野施業森林組合に対して要求しているものでございます。
 内訳につきましては、既に設置している監視用井戸の設置費用等で約840万円、これから発生するであろう経費として平成18年度分としてはもう既に終わっておりますが、水質監視用費用約50万円、水質監視するために追加設置する観測井戸の設置費用約740万円、平成19年度以降の水質監視用費用、毎年約650万円、これらを平成19年3月31日を期限に請求していたものの、支払いはなく、また、平成19年度末においても支払いがされていないことが私の質疑に対する答弁で明らかになりました。
 今後については、法的な措置も選択肢の一つであるという答弁もございました。用地取得に関しては、土壌調査を事前に行うとしている本市の基準では、取得することはあり得なかった本件用地に対して、元所有者である飯野施業森林組合に対し、確実に納付していただく状況をつくり上げることを期待しております。

 以上さまざまな意見を述べてまいりましたが、全体としては非常に高い評価をしております。以上で平成19年度豊田市一般会計決算について、認定する立場での討論とさせていただきます。



 私は、議員提出意見書 第2号 道路整備のための財源確保に関する意見書(案)に反対の立場で討論いたします。

 私は意見書案の要望事項1の「地方が真に必要とする国道、県道、市道のいずれもが着実に整備される仕組み」には異論はございません。しかし、そのための財源を確保するということには全面的な賛同はできません。
 私は、今日までの日本全土、そして、地域の発展のために各種道路が果たしてきた役割のすべてを否定するものではありませんし、本市におきましても本意見書案にありますように一般国道をはじめとする幹線道路の整備率が低いという認識も同じであります。
 しかしながら、この先30年、50年先まで、さらにそれ以上の我が国のことを考えますと、今までどおりの道路整備や道路財源のあり方で必ずしもいいとは思えないのです。
確かにまだまだ整備が遅れている幹線道路もありますし、安全確保が図れていない生活道路も多く存在します。また、私が常々主張している自転車道の整備も早急に進めてほしいと思っています。こうした道路整備に対して重点的に財源を確保することは大変重要なことだとも思います。また、採算性、費用対効果だけでは、はかりきれない、総合的な判断をしなければならないことも理解しております。

しかし、財務省のウェブサイトを見ますと平成19 年度末の国及び地方の長期債務残高 は773兆円程度と見込まれていますし、このほかに19年度末の財政融資資金特別会計国債残高は143兆円程度と言われています。
 このような現在の危機的な国家財政状況を考えますと、道路整備は多少我慢をしてでも、より優先度の高い事業に振り分けるべきだと思いますし、高齢社会に対応するための施策にこそ、使うべきだと思っています。

また、少子化の影響で減少に転じた我が国の総人口は、2100年にはおよそ 6,700万人まで減少すると予測されております。これらも考慮し、50年、100年先の国のあり方も議論した上で空港、港湾整備、公共交通機関も含めた道路整備を検討していかなければならないのではないでしょうか。 何が何でも道路整備という時代は終わったのではないでしょうか。

例えば、同じ財源を道路でも教育でも福祉でも地方の判断で、執行できる仕組みを確立する方が重要だと思っています。これから地方自治体が主張すべきは、交付金制度の継続ではなく、紐付きではない補助金、交付金の確保ではないでしょうか。私には、道路整備が最優先事項とは思えません。
今後、こうした意見書が全国各地から出され、それを国がしっかり受け止め、全国津々浦々からこんなに多くの道路整備を求める意見書が出されている。医師や看護師の確保でもなく、病床数の増床でもなく、後期高齢者医療保険の廃止や見直しでもなく、教員の増員でもなく、道路が最優先であると多くの自治体が望んでいるという、根拠の一つにされてしまうことを本当に危惧しております。

 本意見書案に賛成するつもりの皆さん、本当にそれでいいのですか。仮に今の道路のままでも公共交通機関確保のために財源が当てられれば、それでもいいと思われる方はいませんか。
医療や福祉の方に財源を振り向けた方がいいと思われる方はいませんか。教育分野の方が優先だと思われる方はいませんか。
 どうか皆さん、考え直して頂き、本意見書案に賛同しないことをお願い致し、議員提出意見書第2号に対する反対討論といたします。