平成21年3月定例会 討論 


 私は、今3月定例会に上程されております議案のすべてに賛成致します。
そこで、通告に従い、議案第28号 、議案第44号 、議案第60号 はじめ同様に財産の無償譲渡される関連議案に対しまして、意見を述べつつ、賛成の立場から討論いたします。

 まず、議案第28号 平成21年度豊田市一般会計予算についてです。
 本予算は、過去に例を見ない本市の危機的な財政状況での限られた財源の中で、鈴木市長のリーダーシップのもと、職員の皆さんが、苦労を重ね、可能な限り市民の皆さんに直接的な影響が出ないよう予算編成されたことにまずは、敬意と感謝を申し上げたいと思います。
 とくにこうした状況下にあっても、新規事業として、産婦健診の助成や家族リフレッシュショートステイ利用事業、地域予算提案事業、デマンド方式の「おばら桜バス」の運行事業、5億7,900万円の緊急経済対策、中学校2年生の35人学級の実施等、いずれも高く評価しております。

 また、2款1項4目  職員厚生費の見直し及び10款8項6目児童・生徒スポーツ観戦費や豊田スタジアムを生かしたまちづくり推進費負担金の見直し、10款8項9目 美術品購入費の皆減についても評価しております。
 しかし、まだまだ、見直しすべき、改善できた点も多く感じられますが、今回は1点のみについて申し上げたいと思います。

 それは、財源確保のための職員給与等の見直しの考えがなかったことです。繰り返すまでもなく、本市も未曾有の危機的な財政状況です。21年度の予算編成については、事業を大幅に見直すとともに、財政調整基金をはじめとする10基金282億円の取り崩し、同時に107億円もの市債の新規発行も予算化しています。しかし、21年度はこのように予算化できても今のような経済状況が数年間続けば、基金も底をつき、市債についても市長が掲げるプライマリーバランスの黒字維持は厳しい状況になりかねません。
 こうした状況の中、県内の自治体では、常滑市が21年度から3年間、全職員の給与を削減すると発表しました。削減対象は基本給、期末手当、特別職給与など7項目で、基本給削減率は部長級7%、課長級5%、課長補佐級3%、主任主査級以下2%とし、期末手当は一律10%、退職手当の役職加算額は50%をカット。市長給与は30%カットに拡大する。特別職を除く職員だけで21年度の削減総額は3億8200万円となるそうです。愛知県でも21年度の給料を知事10%、副知事7%、職員4%それぞれ削減すると伺います。また、議会に目を向ければ、お隣の三好町議会をはじめ、多くの議会でも議員報酬等の削減が合意されています。
 本市も常滑市の水準で削減すれば、市長等の特別職で年額1,500万円、管理職・一般職で給与・手当あわせて年額8億7,600万円、議員も1割カットしたとして約5,000万円で、あわせて10億円弱の財源ができることになります。
 21年度は市民に直接的な影響が出ないよう市の職員の皆さんの頑張りで予算配分されたことも理解はしていますが、民間企業に勤める皆さんが、残業がなくなり、賃金が減り、場合によっては職もなくなる状況で、議員も含め、公僕である公務員が痛みを分かち合うことなく、見過ごしていいのでしょうか。
 これらの財源をあてれば、5億7,900万円の緊急経済対策だけではなく、更なる経済対策や21年度は削減された中学生の海外派遣事業や図書の購入予算、先送りされた学校改修予算等に充当することは可能だったのではないでしょうか。今後、人事院勧告を待たずに英断されることを期待します。

 以上、申し上げましたが、私も限られた財源の中でメリハリのある予算と評価しております。これで、平成21年度豊田市一般会計予算に対する賛成討論といたします。

 次は、議案第44号 平成20年度豊田市一般会計補正予算についてです。

 補正予算の規模としましては、20億9,000万円の増額で市税や国庫支出金の増額、土地売払収入や契約差金等で生じた原資を21年度の厳しい財政状況を見越して、財政調整基金積立金として計上するなど、苦労が見受けられます。
 特に私が評価しますのが、10款8項9目 美術品購入費、1億円の減額についてです。私は、昨年の3月定例会における本予算に関する討論で、次のように述べさせていただきました。
 「過去の決算状況、取得作品等を確認しますと、予算額ぎりぎりまで、作品を取得している状況が続いています。19年度の作品取得リストを見ましても数万円のものが数点、まさに、『とにかく使い切ろう』というようにも見えてしまいます。20年度予算として2億円計上されてはいますが、予算を使い切るという考えを決して抱くことなく、素晴らしい作品の収集に努めていただきたいと思っています。」
 まさにこれを実践して頂きました。美術館サイドとしてはまだまだ収集したい作品はあったでしょう。それでも昨今の経済状況、財政状況を理解し、使い切ることはありませんでした。
 今後、経済状況、財政状況が好転しても21年度当初予算のようには予算額はゼロとし、「どうしても必要なものがあれば、補正で対応する」というスタンスで予算計上し、作品収集すべきと考えます。


 最後に、議案第60号 財産の無償譲渡について(黒田集会所建物及び備品)はじめ同様に財産を無償譲渡される関連議案に対して賛成の立場で討論致します。
 これらの議案は、施設の有効利用を図り、地域主体により適正に管理されることを目的に市の財産から各自治区等に無償譲渡されるものです。譲渡されることにより今後、さらに地域の活性化につながるものと期待しております。
 ただ、産業建設委員会での質疑でも確認されましたように豊田市有地に建設されている施設でも土地賃借料は100%減免されているところが今回の上程議案でも複数あります。個々に歴史的な背景があることも理解しますが、市内の他の集会施設では、同様に豊田市有地に建設されていても土地賃借料を支払っているところも多く、ダブルスタンダードになっている現状があります。今後は、こうした状況が解消され、すべての自治区がより活性化されることも期待し、すべての賛成の討論と致します。