平成21年9月定例会  一般質問   原稿案

実際の質問は言い回しを変更し、時間の関係で割愛している項目もあります。


 私は通告に従い、本市における聖苑運営について、質問致します。
人として生を受け、成長し、そして、老いて、土に帰っていく。人であれば、必ず、人生を終えるときが来ます。そのときにお世話になるのが、火葬場であり、本市で言えば、古瀬間聖苑となります。
古瀬間聖苑は、平成元年6月の供用開始以来、市民にとって必要不可欠のものとなっています。しかし、こうした施設の必要性は誰もが認識しつつも、自宅からは一定距離は離れていて欲しいという、いわゆる迷惑施設でもあります。
そこで、開設以来20年以上が経過し、利用件数も右肩上がりで増加し、また、火葬炉はじめ、各装置の修繕を定期的に行っている現在、そろそろ今後の聖苑整備について、調査研究を始める時期に来ていると思います。こうした施設の整備には市民理解が不可欠ですし、時間がかかります。私は早期の次期聖苑整備基本計画策定を求めるとともに、聖苑従業員からのヒアリング等をもとに現状の聖苑が抱える各種課題についても明らかにし、改善を求め、質問します。

まずは中項目1、古瀬間聖苑の運営状況について質問します。
@施設の利用実績について確認します。
火葬と葬儀の利用件数について、最新の数値と、推移が分かれば、お示しください。

A駐車場スペースの現状認識について伺います。
私も参列者として弔問しますと駐車場が満車の時があり、参列者には大変ご迷惑をおかけしているのではないかと思っています。現状の収容台数は普通乗用車137台、大型バス5台となっていますが、これらについて、現状でいいと考えているのかどうか、お答えください。

B施設整備、施設改修の現状について伺います。
本施設では炉の修繕等を定期的に行うとともに近年では炉の大型化工事も実施していると伺います。聖苑の施設整備、施設改修の現状についてお聞かせください。

再質問致します。
現状の改修等は、ただいまの答弁の通りですが、現在、霊安室の遺体保冷庫が故障中で、保冷庫内からの水分が外に流れ出し、それをバスタオルで受けていると伺います。
また、汚物炉は2基のうちの1基が故障中です。これらは早急に修繕すべきと考えますが、いかがですか。

C施設全体の耐用年数について伺います。
本聖苑も開設以来20年以上が経過し、先ほど、答弁があったように各装置の修繕も定期的に実施しています。そこで、施設本体としての耐用年数はどのくらいを見込んでいますか、お聞かせください。

次に中項目2、委託契約について質問します。
古瀬間聖苑は、豊田加茂広域市町村圏事務処理組合の施設として開設して以来、同一業者と随意契約にて委託契約を結び、運営管理業務を担って頂いております。現在でも、施設内は美しく、清潔に保たれており、その努力に敬意と感謝を申し上げるところであります。そこで、この項では、委託契約書に記載されている事項について確認したいと思います。

@現在、有限会社に運営管理業務を委託していますが、その経緯について、ご説明ください。

A管理委託費の計上方法ついて伺います。
21年度は、67,882,500円が契約金額であり、運営管理業務委託仕様書の第2条で13の委託業務が記載されています。そして、契約書に添付されています委託費積算書には、業務名称および数量が記載されています。この契約金額のなかで、本市としては、人件費全体をどのくらいと見込んでいますか。お聞かせください。
また、委託費積算書には、一般廃棄物処理費は一式として記載されています。これには、ご遺体火葬後に、骨壷に入りきらない、ご遺族が持ち帰らなかった残骨灰の処分費が含まれているのかどうか。そして、残骨灰からの貴金属類換金については、どのように計上されているのか、あわせて、お答えください。

再質問致します。市が見込む人件費の総額については、後の質問に関連しましたので、請負契約上、お示しいただけないのは残念です。
そこで、残骨灰からの貴金属換金についてのみ、伺います。ただいまの答弁では、運営管理業務とは別になっているということとでしたが、残骨灰からの貴金属類の処理に関しては、どのような契約となっており、実際、費用はどうなっていますか。そして、残骨灰、および貴金属類の量は把握していますか。していれば、それもご提示ください。

再々質問致します。
残骨灰および貴金属類の処理費用は1円で落札ということです。残骨灰の処理には相応の処理費用はかかります。ただ、貴金属類は換金、売却が可能です。
名古屋市を例に挙げますと、火葬・収骨後の骨灰の処理については、昭和60年から処理業者に委託しており、平成20年度実績では処理量59,266kg、年間委託料719,712円となっています。そして、残った骨灰から出た貴金属などの売却については、残骨灰と有価物を分離した上で返納してもらい、残骨灰については、霊灰庫へ最終保管し、有価物は売却しています。20年度実績として、売却金額は15,259,351円だそうです。本聖苑と規模は違うかもしれませんが、こうした取扱をすれば、市民にとって有益に活用させて頂くことができるのではないでしょうか。
このように名古屋方式での処理を求めます。いかがですか。

3、4点目は、聖苑従業員の待遇は適正かという観点で、質問します。
B聖苑従業員の給与水準把握について伺います。
聖苑従業員からの聞き取りによりますと、10年前に比べて火葬件数は倍増し、仕事は大変になっているにもかかわらず、給料は増えておらず、生活が苦しいと言います。市は、聖苑従業員の給与水準を把握していますか。さきほどは答弁頂けませんでしたが、市が想定している人件費相当分が従業員に渡っていると思いますか。火葬業務の継続性のため、従業員確保のため、適正な処遇は必要です。従業員確保の方策は何かあるか、あわせてお答えください。

C消耗品支給について伺います。
運営管理業務委託仕様書 第12条2項では、受託業者が管理上必要な消耗品を負担するものとして、作業用消耗品として、夏服、冬服、安全靴、作業靴、皮手袋等が記載されていています。これらの消耗品は、どのくらいの頻度で支給することを見込んで、契約金額を積算していますか。また、市は、消耗品の支給実態を把握していますか。

再質問致します。
市は、消耗品の支給実態を定期的に報告を受けていると言います。それは正確ですか。現物の確認をしていますか、その水準なら適正と認識しているのですか。
私が聞き取りをさせて頂いた聖苑従業員への支給実態を紹介します。作業服は夏服もしくは冬服を年に1着。10年以上の勤務でも長靴、皮手袋については、採用時に1度だけ。防寒着、安全靴、作業靴の支給にいたっては過去に1度もなく、それぞれ従業員負担で購入しているそうです。例えば、本市の清掃の現業職員の場合は、人事課、清掃業務課に確認しますと作業着としては夏服、冬服は選択自由で年に4着の支給。また、安全靴については、概ね1人・年間に1足を目安に支給していると言います。これらと比較しますと受託業者から聖苑従業員に対する作業用消耗品の支給実態はひどいと言わざるを得ません。これでいいと思っているのですか。受託業者への指導はできませんか。お答えください。

中項目3、利用者の声への対応について質問します。
古瀬間聖苑では利用者からのアンケート調査を実施しています。そして、平成20年4月から21年8月までにいただいたアンケートは75件あり、そのうち意見欄にも多くのご意見を頂戴しています。近親者を亡くし、大変な時にこうしてご意見をいただきました皆様に感謝しつつ、せっかく頂いたご意見が反映されることを願い、質問させて頂きます。

@アンケート結果からわかる聖苑利用者の満足度をお聞かせください。

Aご意見として、どのような内容があったのか、主なものをお聞かせください。

B式場側にも身障者用トイレの整備を求め質問します。
アンケートのご意見にもありましたが、身障者用トイレは待合棟側のみで、式場側にはありません。式場利用者が身障者用トイレを利用したいときには遠く離れた待合棟まで行かなければなりません。また、夜間、身障者用トイレを使いたい場合は、聖苑従業員に鍵を開けてもらう必要があり、大変です。現在、式場側の身障者用トイレについては設計まで済んでいるものの、予算の関係からか整備時期は未定のようです。こうした施設改修は最優先で、実施すべきと思いますが、いかがですか。

C告別室でのお別れの時間について、配慮を求め、質問します。
ご遺体、喪主が到着された後、告別室でのお別れの時間は10分程度しかとることができないようです。しかし、時々、ご遺族一緒のバスで来られなかった方々が、お別れの時間に間に合わないときがあると伺います。もう少し、時間の配慮ができませんか。

再質問します。時間の配慮ができないということですが、それは、施設の問題からか、人的な体制からの問題か、どちらですか。何を改めれば、改善できますか。そのつもりがあるのか、お答え願います。

Dその他、アンケートの要望事項である授乳室の設置、洋式トイレの増設等について、早急な改善を求めます。いかがですか。

中項目4、今後の聖苑運営について質問します。
@本市における利用ピーク予測について伺います。
聖苑従業員からの聞き取りによりますと、出棺時間は、11時、12時、13時に集中している本市では、火葬炉は現在の数で何とかなるが、収骨室が3つしかなく、現在でも待ってもらうことが多いと言います。また、本市の人口分布を考慮すれば、今後、利用件数も急激に増加するものと思われます。本市における利用ピーク予測をどのように認識しているか、ピークの年次、必要な炉数、収骨室数などについて、お聞かせください。
再質問します。私が中核市に調査をお願いし、回答のあった32市のうち、12市はピーク年次及び必要な火葬炉数などを予測しています。本市でも今後、これらの調査をするつもりがあるのか、答弁願います。

A今後の駐車スペースをどのように考えていますか。式場を維持するのであれば、近隣に増設を考える必要があるのではないでしょうか。

B聖苑の管理業務について伺います。
私は、現在の管理委託業者が必然性をもって、聖苑の管理を継続的にされてきたことは理解します。そして、繰り返しになりますが、施設内を美しく、清潔に保っていただいていることに、敬意と感謝を申し上げるところであります。ただ、世の中が、劇的に変化する中で、管理委託業者が未来永劫このままでいいとも思えません。たとえ、業者が変わったとしても、今、勤務されている従業員の皆さんの雇用は考慮されるべきと思いますが、委託業者の選定にも適切な競争原理の導入は必要だと思います。市として、このまま、未来永劫、管理委託業者を替えるつもりがないのかどうか。今後の管理業者の考え方、競争入札等の考え方について伺います。

中項目5、今後の聖苑整備について伺います。
@現時点での今後の聖苑の整備方針について伺います。
さきほどは、本市における利用ピーク予測について、現状の施設の有効活用にて、十分対処できる旨の答弁がありました。しかし、年間利用件数2700件台の現在でも、告別室が足りないばかりに、10分程度しか時間がとれず、お見送りに間に合わないご遺族がいたり、火葬後、収骨室が足りずに、待っていただくなど、利用者にとって、本当に満足な施設となっているかは疑問が残ります。また、火葬炉は13基あるものの、待合室は7室しかなく、待合室を使用できないご遺族もあります。また、多くの近隣自治体の斎場に設置されています小動物の火葬炉の併設も是非検討頂きたいと思います。現在、道ばたで、はねられた犬や猫等の小動物の死骸は清掃車により回収され、清掃工場でごみと一緒に焼却されています。命の尊厳を考える上で、動物炉の設置も検討すべきと考えます。これらの増設、改修も含め、現時点で、今後の聖苑の整備方針、整備計画はあるのか、お聞かせください。

A現時点では、今後の聖苑の整備方針はないということでした。それなら、長期ビジョンを持った聖苑整備の基本方針、基本計画、または増設・改修計画等を策定すべきと考えますが、いかがですか。

満足のいく答弁ではありませんでしたが、現状の課題を十分認識して、故人を見送る最後の場所として、今後、利用者にとって満足度の高い、施設整備をされることを期待し、質問を終わります。