平成21年9月定例会 討論

 私は、本9月定例会に上程されています全議案、ならびに承認案件のすべてに賛成致します。
 そこで、議案第97号、110号、117および118号、ならびに承認第4号について、意見を述べつつ、賛成の立場から討論致します。


 まず、議案第97号 豊田市交通安全学習センター条例についてであります。

 本センターの設置は「交通安全に関する知識を習得することのできる機会を市民に提供することにより、市民の交通安全意識の向上を図り、公共の福祉の増進に寄与するため」としています。しかし、本来の設置目的は、センター設置により、交通事故の減少、交通事故死の撲滅だと思います。
 議案質疑の答弁では、センター設置による交通事故発生件数および死亡者数の目標設定もしていないとのことでした。
 今後、SPCと市が一体となり学習プログラムを作成されるようですが、交通事故の減少、交通事故死の撲滅という根本目的を念頭に施設が運営されることを期待します。
 また、豊田市交通安全学習センター設置にともない、現在の交通公園は廃止することとなります。今後は、親子連れでも安心して遊びに行ける公園として有効活用、リニューアルオープンされることも期待し、賛成の討論と致します。


 次に議案第110号 平成21年度豊田市一般会計補正予算 について、賛成する立場からではありますが、若干の意見を申し上げ、討論致します。

 今回の補正予算は、補正額25億500万円のうち18億円余が国県からの補助金等で、地域活性化・経済対策ならびに公共投資臨時交付金など、本市にとりまして非常にありがたく、有意義に活用できるものと感謝しています。ただ、そうは申しましてもこれらの財源は、国民からの税金であり、また、10兆8,190億円の国債を追加発行したもので、当初予算と合わせた2009年度の国債発行額は44兆円を超え、1999年度の37兆5000億円を上回って過去最大となることも忘れてはなりません。
こうしたなかで、特に10款教育費に関して2点について申し上げます。

 まず、2項および3項の教育振興費のうちコンピューター教室機器整備費です。これは、リース満了に伴い機器を国の緊急経済対策に伴う、補助金等を受け、更新するものです。
 今回の契約は一括発注するものの市内業者からの取得の方向と伺います。地域経済を考えた判断と評価いたします。
 ただ、今後の整備については、今回は国庫補助があることから購入する方針となりましたが、22年度以降はまた、リースに戻すといいます。5年間使うとなればトータルコストは取得した方が安いのではないでしょうか。予算を平準化するためと言いますが、実際には更新時期をずらしているため、すでに平準化されていると思います。22年度以降の更新についても国庫補助がないとしても5年間のトータルコストをしっかり把握、比較検討し、安価となる方法を選択していただくよう期待します。

 次は6項3目のICT授業利活用推進事業費の電子黒板機能付きデジタルテレビの導入についてです。
 これは、文科省の委託事業である足助中学校の全クラスに各1台を整備すると同時に市内全校に各1台整備するものです。
本市で電子黒板を導入した効果として、モデル校4校の教員に対するアンケートでも有効性が確認されているといいます。
 また、発注につきましては、市内業者に対して20地区の分割発注される方向との答弁もありました。通常なら一括発注し、コストを下げるべきと主張する私ですが、昨今の経済状況のなかでは、今回の英断を高く評価いたします。
 ただ心配なのが、教材の作成についてです。電子黒板機能付きデジタルテレビ導入にともない、今でさえ、多忙を極める教員の皆さんの教材準備は今まで以上に大変になるのではないかと危惧しています。分科会での答弁では、「教科書に準拠した教材購入やNHKの無料教材をセンターサーバーに蓄積し、活用する」という答弁もありました。
 児童生徒の学習効果を高めることはもちろんですが、電子黒板機能付きデジタルテレビ導入にともなう教材作成が教員の負担にならないよう最大限の配慮を期待します。


 次に議案第117、118号 工事請負契約の締結(豊田市営美和住宅建築工事第1期・A棟およびB棟)につきましては、関連がありますので、一括して討論致します。

 本議案は市営美和住宅の建て替え工事となる建築工事請負契約の締結についてです。現在の美和住宅の間取りはすべて2Kで、戸数は250戸となっていますが、新美和住宅は3期工事まで含めた全体構想では3DKを全戸数のほぼ半数の124戸も計画しています。それにともない、高層化するものの全体では、252戸にしかならず、戸数はほとんど増えていません。本当に住宅困窮者への住居提供を考えるのならば、3DKを0にすべきとはいいませんが、もう少し減らしてでも全体の戸数を増やすという選択肢はあったのではないでしょうか。
 3期工事までの全体配置図を拝見しますと計画が未定となっている部分があります。この部分の面積は、6,700uとのことでした。4期工事としてこの余剰地を活用した真の住宅困窮者のための住宅施策が実現されることを期待します。


 最後に承認第4号 平成20年度豊田市一般会計決算について、認定する立場から討論致します。
 しかしながら評価する部分につきましては、他の会派の皆さんも発言されていますし、予算決算特別委委員会の全体会でも意見を申し上げていますので、重複しない部分につきまして、歳出について、特に子どもに関する事業に関しまして3点について述べてまいります。


 まず、3款1項1目 社会福祉総務費のうち子ども医療助成費  17億4,998万円について申し上げます。

 決算額は当初予算額に対し、少ない状況ではありました。ただ、対象年齢を拡大した年代の受診傾向につきまして、「対象者全体の受診動向を把握することはできないものの豊田厚生病院、トヨタ記念病院、地域医療センター、足助病院の4病院における平成19年度と20年度の患者動向を比較しますと外来・入院について、患者全体や未就学児では減少しているものの小中学生については、外来で約1,800人、6%の増加、入院で約150人、
17%の増加」という答弁がありました。
 また、対象年齢を拡大した年代の夜間や休日の診療時間外における受診傾向につきましても「患者全体や未就学児では減少したが、小中学生については約650人、8%の増加」という答弁もありました。
 まさにこれは、私が子ども医療費無料化拡大に伴い、危惧していたとおりの結果となっています。確かに子育て世代の負担軽減策は必要であり、3割負担からの大幅削減は大賛成であります。しかし、全くの医療費無料化に対しましては、各方面からも問題視する声が出始めています。
 本市におきましても「今後とも、医療の適正受診についての啓発に努めながら、患者動向を把握し、子ども医療費助成拡大の影響を見極めたい」と答弁されたように今後、見直しという大英断も含め、本事業を子育て支援策制度全体から捉え、再検討されることを期待します。

 次は3款4項1目、児童福祉総務費のうち病児・病後児保育費 3,200万円余についてです。

 19年度までは乳幼児健康支援一時預かり費としていましたが、厚生労働省が定める名称が、平成20年度より「病児・病後児保育事業」に変更されたことにあわせて、本市の事業名も変更されました。
 そこで、20年度に新設されました豊田厚生病院の病児保育室を含む3つの施設の利用状況を確認しますと小児科医が対応できる病児保育施設が265件と436件で合計701件。小児科医のいない病後児保育施設は40件という状況でした。
 この結果からも、市民が本当に求めているのは、病後児保育ではなく、小児科医が対応できる病児保育であるということがわかります。20年度は19年度と比較し、インフルエンザ等の流行がなかったにもかかわらず利用者は大幅に増えています。これは、病児保育施設があれば利用したいという潜在的なニーズが高いからではないでしょうか。分科会でも答弁されたように、市当局でも「病児保育のニーズが高いため、病児保育ができる体制を検討することが課題」だとの認識もお持ちのようです。今後は、地域バランスを考え、小児科医のご理解とご協力を頂き、他地域へも展開されることを期待します。


 最後に10款8項3目、 地域子ども会活動費補助金 2,149万円 について申し上げます。

 これは、各地域における子ども会活動等の活性化を図る目的で補助金を交付しているものです。
 本市における子ども会活動は、地域によって特色ある様々な活動が展開されており、子どもの成長を第一に考え、子どもの主体性を尊重しつつ育成者としての親が子どもとしっかり関わりながら、また役員が工夫を凝らしながら活動されているものと私も認識しております。
ただ、単位子ども会への児童の加入状況を見ますとH18年度の子ども会数が479団体、加入者数23,175人、対象児童数に対する未加入率が11.1%だったものが、H20年度は471団体となり、未加入率は13.0%にもなっています。ちなみに21年度は469団体で、未加入率は13.5%とさらに増加しております。
 こうした実態の理由としては、就労する保護者の増加やひとり親家庭の増加などから、子どもとともに活動する保護者からの負担の声も増加傾向にあり、また、地域によっては、少子化から子ども会を構成する子どもの数や実世帯の数が減少し、活動する役員への負担も増えていると本市としても認識しているようです。
 役員の負担軽減や子ども会活動の活性化を目指すことはもちろん、親にとっても子どもにとっても、子ども会に入っていて良かったと思える会活動ができるよう、市としても多くの声に耳を傾け、万全な体制でサポートできるよう、期待します。

 以上、様々な意見を述べてまいりましたが、全体としては非常に高い評価をしております。以上で平成20年度豊田市一般会計決算について認定する立場での討論を申し上げ、すべての討論とさせていただきます。