平成23年3月豊田市議会月定例会    一般質問案

※時間の関係で大幅に変更する可能性もあります。
ご承知おきください。


 私は通告に従い、大きくは1項目、絶対に繰り返してはならない!PCB漏洩事故!!と題して、質問します。

 日本環境安全事業株式会社(以下、JESCO)豊田事業所において、平成22年11月11日に非常排煙装置の誤操作が発生しました。また、同年11月19日及び12月8日にはPCB漏洩事故が発生しました。これらを受け、本市はJESCO豊田事業所及び運転会社である豊田環境サービス株式会社(以下、TKS)の管理監督体制、危機管理体制等に係る改善について指導を行っています。
そこで、JESCOは、平成23年の年始から豊田事業所の総点検を行うために施設の運転を自主的に停止しています。そして、2月2日には、JESCOから「豊田事業所再生計画報告書」が本市に提出され、それに基づき、2月11日にPCB処理安全監視委員会が開催され、運転再開に向け、準備が進められていると認識しています。
そこで、今回の私の質問は、この漏洩事故の真相がどうであったのか、果たして、JESCOはこれ以上の事故は絶対に起こさないと断言できるのか、という趣旨から質問いたします。
 ただ、本施設は、市の施設ではありませんので、間接的な答弁になるかもしれません。しかし、市民にとっては市の施設であろうとなかろうと豊田市内にある施設に変わりありませんので、市民の安全、安心の観点からも可能な限りの答弁を期待します。 


中項目(1)過去の豊田事業所の事故発生状況および安全性について伺います。
JESCO豊田事業所では、稼働後、多くの事故が発生しています。そこで、事故発生状況および安全性を再確認します。

1点目、まずは、事故の発生状況を確認します。軽微なトラブルとされるもの、施設内及び施設外へのPCB漏洩事故の発生状況、その他、事故について、簡潔にご紹介下さい。


2点目、作業者の健康チェックと本人への告知について、伺います。
JESCOおよびTKS職員の体内のPCB濃度の検査を含む健康チェックは、どのようにされていますか。また、本人にはどのように告知されていますか。


再質問いたします。通常、PCB処理に直接関係する職員のみ、体内のPCB濃度の検査をするとのことでした。しかし、今回のPCB漏洩事故では、定常作業では、PCB処理に直接関係はしないものの、事故処理等でPCBに触れた職員がいたのではありませんか。防護マスクもつけず、普通の作業着で漏洩したPCBを拭き取ったという情報もあります。「作業員への影響はありません」とJESCOは発表していますが、どのような、チェックをされたのですか。

中項目(2)JESCO豊田事業所の運転体制ついて伺います。
 さきほども答弁頂きましたとおり、JESCO豊田事業所において過去、事故が頻発しております。その原因の1つとして、組織的な問題もあるのではないでしょうか。そこで、JESCOとTKSの実態を確認したいと思います。

1点目、JESCO職員およびTKS職員の組織体制と勤務体制について、特に夜間、休日について、お聞かせください。また、事故発生時、両社の連携は密にとられていたのか、情報伝達はどうであったのか。そして、今度はどうなるのか、お聞かせください。

2点目、TKSには何社の派遣会社から何名の社員が派遣されていますか。

3点目、派遣社員の専門性の有無について、お聞かせください。

4点目、現在、勤務している派遣社員の平均勤続年数をお聞かせください。

5点目、勤務期間が短い派遣社員が多い状況に対する本市の見解をお聞かせください。

 再質問いたします。私は、以前、PCB処理施設は、原子力発電所と同等の施設であると伺ったことがあります。それは安全面からそれだけ熟練された作業員が必要ということでしょう。それが、豊田事業所の現場では経験の浅い派遣社員ばかりになっていたとは驚きです。PCB処理安全監視委員会でも議論されましたが、身分が不安定な派遣会社に登録された方ではなく、TKSとはグループ会社である神鋼環境ソリューションの正規社員を派遣してもらうことはできないのでしょうか。

中項目(3)昨年末のPCB漏洩事故の真相、特に11月19日の事故について伺います。
 私は、昨年11月19日のPCB漏洩事故は、JESCO自らの報告ではなく、情報提供者の市への通報によって発覚したと認識しています。その件につきましては、新聞報道もされています。そこで、この項では、その真相等を明らかにしたいと思います。

まず1点目、今回のPCB漏洩事故を本市が把握した日時とその経緯を確認します。

2点目、では、JECSCOが事故を把握した日時と経緯もお願いします。

点目、なぜ、TKSは(すみやかに)JECSCOに事故を報告しなかったのか、把握する範囲でお答え下さい。

4点目、情報提供者からの通報内容についての検証と確認、ならびにJESCO及びTKSサイドとの見解の相違について伺います。
 本市としては、どのような内容の情報を入手し、それらの確認をしましたか。また、情報提供者から通報された内容とJESCO及びTKSサイドとの見解の相違はありますか。

5点目、PCBが外部に漏洩した可能性について伺います。
私が知り得た情報では、作業者の着衣にPCBが付着し、外部に漏洩した可能性があるとの情報もあります。JESCO、TKS、そして、本市としての認識をお聞かせ下さい。

それは絶対に間違いありませんね。それは、どのように検証しましたか。

中項目(4)「豊田事業所再生計画報告書」の評価ついて伺います。
 去る2月2日、JESCOから本市に対して「豊田事業所再生計画報告書」が提出されました。報告内容、対策内容に対する本市としての評価を確認します。

1点目、昨年のPCB漏洩事故は、JESCO自らの報告ではなく、情報提供者の市への通報によって発覚しました。報告書では、内部告発により発覚した事故であるとの反省がどこにも見られません。本市としての見解をお聞かせ下さい。

2点目、この「豊田事業所再生計画報告書」に記載されたことが履行されれば、本市では、これ以上、事故は起きないと認識していますか。

3点目、事業所間の情報共有について伺います。JESCOでは、豊田事業所だけでなく、他の事業所も様々な事故が発生しています。これらの事故は事業所間の情報共有はされていますか。

4点目、今回の総点検は、すべての定常作業、点検を含めた非定常作業のすべての総点検をしたと理解していいですか。

最後に中項目(5)運転再開と再発防止に向けての本市の責任ついて伺います。
 JESCO豊田事業所では、運転停止と再開について次のように発表しています。
「漏洩事故等の発生後、当該設備の原因究明を進め、応急措置等を講じてきました。更に、12 月10 日付で、豊田市から当社及び運転会社である豊田環境サービス(株)の管理監督体制、危機管理体制等について再確認し、体制強化及び相互の連携を図るなど必要な改善についての指導を受けたことを踏まえ、平成23年の年始から豊田事業所の施設の運転を停止し、課題の洗い出しや実施すべき項目や具体的な活動について総点検を行うこととしました。なお、総点検の作業には3週間程度を見込んでおり、その後、豊田市等に対策の進捗について報告し、指導を受けた上で運転を再開することとしております。」ということでした。
私自身、PCB処理については、国家プロジェクトであり、安全、安心の観点からも早期の処理を待ち望んでいる者の1人です。ただ、早期の処理をしたいが為に安易な運転再開になっては、また、大きな事故が発生してしまうのではないかと危惧しています。
 そこで、JESCOからは、「豊田事業所再生計画報告書」が提出され、運転再開も視野に入れていると思いますが、その前にやるべきことを確認したいと思います。

まず1点目、本市としての今回の運転停止および再開に関する権限を確認します。

2点目、コンサルタントの意見、PCB処理安全監視委員会委員の指摘に対するその後の改善、そして、運転再開の条件について伺います。
 2月11日の安全監視委員会では、各委員ならびにJESCOが選任したコンサルタントからも厳しい意見が出されました。私自身、各委員の識見の高さに非常に頼もしく思いました。たとえば、「対策はこれからのものもあるが、市は設置計画をもらっているのか」、「報告書では定期教育計画の姿が見えない」、「なぜなぜの解析が甘い。事実を見て追求して欲しい」という委員の意見や「設計や計画段階における危険性・事故性の除去または軽減および工学的な対策を図ること」というコンサルタントの意見もありました。このように、まだまだ、豊田事業所には、改善の余地が大いに存在していると私は理解しました。これらの指摘は、これから改善されるのですか。もうすでに改善されているのですか。改善されなくても市としては、運転再開を認めるという立場ですか。お聞かせください。

3点目、事業所閉鎖に対する危機感について伺います。
JESCO及びTKSは、これ以上、事故が発生した場合、事業所閉鎖につながるとの危機感をもっていますか。本市にそれは伝わっていますか。市としての認識をお聞かせ下さい。

4点目、今後、JESCO及びTKSから市に対して、軽微なトラブルという認識であっても情報が届かないということはありませんね。

5点目、仮に今後もし事故が発生したら市として、事業所閉鎖を視野に入れた厳しい態度で臨むとの認識でよろしいですね。



 最後に、本件は、過去2回の運転停止に加え3回目の運転停止です。しかも、本件はJESCOが公式な通報を行ったのではなくて、第三者の情報提供により発覚したものです。
 結果的には、事故は隠されていたことになり、それが3回目の運転停止へとつながりました。こうした一連の経緯を見ますと、まだ何か隠されているのではないかとの危惧もあります。さらに、本件の事故報道を見ますと「設備が組みあがっていないのに動いてしまう」これは、施設の安全設計思想上、根本的に間違えていると思います。
 運転再開には、職員教育の徹底及び、ヒューマンエラーが生じても事故が発生しない施設改修など徹底的に行い、もうあとはないとの認識で、臨んで頂くことを期待し、すべての質問を終わります。