10.04市教委交渉の結果について

 はじめに、市教委からの回答がある。

要 望 事 項

市 教 委 の 回 答 等

 10.24豊田スタジアム記念事業をすみやかに中止すること。  

中止は致しません。

1.市内の小中学校の全保護者に計画の具体的な内容(何時何分に出発するのかなど)を、早急に学校を通して知らせること。

9/18の各校代表者の説明会の時に配布。その後、校長会等いろいろな要望もあり、再編成をし、最終的なものを10/5の校長会で配布する。

2.小学校低学年の参加を取りやめ、スタジアム最上階(4階)は使用しないこと。

45,000人が集まっていること、一致団結して共通体験することに意義があると思っている。小中学生なら教職員の引率指導の下で整然とできるであろうと考えている。従って、計画通り行う。
3.入退場が安全に行われるよう、万全の体制をとること。 いろんなご意見を伺って、万全を期していきたい。いろんなところで声があるが、今後、対応できるところは対応していきたい。

4.児童の病気、怪我に対応するための、医師の派遣を含む救急医療体制を図ること。

メインとバックの救急処置室(4カ所)に看護婦を常駐させています。また、救急車を待機させているので、それで対応したい。

5.入場からイベントの開始までの間、児童が安全に過ごせるよう対策を講じること。

教員2,400人の内、400人弱の場内係を配置。出入り口は、ガードマンが堅め、入場後施錠。73名のガードマンが交通整理・場内警備にあたる。

6.サッカーに関心のない児童への事前の指導、当日のフォローを講じること。

サッカーだけでなく、全体合唱やマーチングバンドがある。また、サッカーも紅白戦であり、30分ハーフであり、学校の判断によってその後の退場もできるようにしている。

7.トイレに迷わず行けるように対策を講じること。

8.スタンド上部の安全を確保すること。

9.階段での落下を防ぐために対策を講じること。

10.災害など緊急事態のときの避難の方法を事前に周知徹底すること。 スタジアムは耐震構造になっている。地震が発生した場合には、立たないように指示していく。火災については、スタンド内には燃えるものがないので問題はない。
11.職員の勤務が正規の勤務時間を超えることがないよう、細心の計画を立てること。なお、やむを得ず職員の勤務が正規の勤務時間を超える場合には、必ず勤務の割り振りを行うこと。 正規の勤務時間を超えないように努力はしていく。7時30分発のバスについては、早い時刻ですので、ないように申し入れていく。
12.早急に、引率を予定している教職員に、事前の下見を含め、詳しい計画を説明すること。 9/26・10/2・10/9に実施。
13.スタジアム付近の渋滞を解消するための対策を講じること。

各校に希望を取り直し、徒歩やバスのピストン輸送については、人数が若干変わってきた。徒歩が少し増えて、電車・バスが少し減った。

 バスについては、もともとの430台の数字は変わっていない。時間指定・経路指定をし、一極集中しないように進めている。

 愛環・名鉄での経路が約10,000人いるが、車両ごとで来るので集中しない。

 徒歩については、中心は153と旧消防署の陸橋、児の口の陸橋、豊田大橋への道については、40数名のガードマンで対応。

 15日から予告看板(久澄橋・豊田大橋・野見小の前など)を立てる。各駅には張り紙をしていただく。商店街には、協力要請のチラシを配布する

 回答後、質疑に入る。

考える会:医者の配置はないのか。45,000人もの小中学生がいる。医者の一人ぐらいはいるのでは。

市教委:救急車が待機しているのでそれで加茂病院などに搬送する。

考える会:『夢と感動を与える…』という当初のねらいは、日程の変更等によって大きく変わってきている。サッカーでとか、本物を見せることでとか言ったことは、どこかへいき、45,000人を集めることだけが自己目的化していることが浮き彫りになってきている。一体、危険性を省みず45,000人を集める教育的意義はどこにあるのですか。

市教委:各職場で論議されていると思いますが。

考える会:論議の場はない。質問についても、「ここにあるだけで、分からない。」と、答えは返ってこず話し合いになっていないのが現状だ。また、どのように教育委員会は指導されているのか分からないが、職場では、「これは決まっていること」として、伝えられるだけというのが現状だ。

そもそも、教育委員会が45,000人を集める教育的意義をどう考えているんですか。私たちは、全くないと考えています。だから、安全性も保障されない・教育的意義もない・市費の無駄遣いの企画は中止しなさいと言っているんです。

市教委:45,000人を集めるという数が問題ではないんです。広域圏の児童・生徒が一同集まることに意義があるんです。

考える会:それにどういう教育的意義があるのですか?

市教委:集まって、例えば合唱を、自分たちで一つの歌を歌うということをすいることに意義がある。

考える会:それに、学校教育目標等にてらして、どういう意義があるのですか?

市教委:私は、感動体験だと思っているのですが。

考える会:この企画で、感動はどう得られるのでしょうかね。「さんぽ」も「ビリーブ」も『大地讃頌』もすばらしい歌ですよ。でも、半ば強制的に動員されて、長々と待たされて、歌わされるところから感動は生まれないのではないですか。日々、「子どもに寄り添って」とか「子どもの主体性を」とかおっしゃっている市教委とは全く違うことではないのですか。言っていることとやっていることが180度も違う。そんなんでは、子どもにその意義を教師は語れないですよ。

市教委:・・・・・・

考える会:新指導要領でも「子どもの意欲・関心」を全面に出している。子どもが45,000集まって感動を得るなんて考えられないでしょう。このことは大人の発想です。しかも、一般の教師は、こんな発想はしませんよ。極めて行政的な組織の人間が考える発想です。だから、どの職場でも論議にならないのです。子ども不在だ。

市教委:・・・・・・

考える会:母親の立場から見ても、サッカーに興味のない我が子をみていると市教委が言われる感動をえるために、きっと事前に何らかの指導がなされ、子どもが主体的にむかえるようにされるものだと思っていましたが、今の話では、全くそう言うものはないのですね。

これって、教育ですか?

市教委:・・・・・

考える会:親から見ても、感動って、子どもたちが自ら主体的何かをするところから生まれるんではないでしょうか。自分の目標に向かってがんばってやって、達成できたときに、疲れたけどよかったなぁと感動が生まれるという、そう言うものじゃぁないでしょうか。今回の事業には、そういうものはなく、「連れていかれる」「動員」(私は好きじゃないのですが)という感じがするのです。

そう考えると、こんな危険なことに「がんばっておいで」と子どもを送り出せないですよ。今だと、帰ってきた我が子を見て、「ああよかった。無事に帰ってこれて」としか思えませんよ。

市教委:・・・・・

 市教委側には、教育的意義について、いろいろな角度からの疑問に答えるだけのもはなく、回答不能状態になる。約束の時間も残り少なくなり、安全性に限っていくつかの質問をする。

(順不同)

追 加 質 問 事 項 市 教 委 の 回 答

1.雨の場合は、移動の危険性・会場内が滑りやすくなる危険性等、晴天時よりも数段危険性は増します。従って、雨天時は中止にすべき。

2.せり出している3階の最前列の安全の確保はどうか。

市:我々も実際に体験はしてきました。ふざけ半分でやらなければ、いいと考えている。先生たちも席に入っていただくから指導していただけると思います。

考:きちんとしていても危険性が高い箇所として今言っているんです。最前列の席は5つや6つじゃないんですよ。不測の事態が起こらないとも限らない。だから、最前列の箇所はロープを張って使わないようにできないのか。

市:・・・・

考:日々の学校現場でも子どもは、我々の予測を越えていろいろな行動を起こす。だから、学校での事故も絶えず、その度に心を痛めながら反省しているわけです。この席は、危険性が予測できるんです。だから改善を求めているわけです。

市:・・・・

考:今すぐ回答できないようですので、後日、検討ご返事をお願いします。

3.移動時の安全の確保について下記の点はどうか。

@電車の定員オーバーについて

市:名鉄・愛環で一番込んだ状態が180%。これが、大人が立っていられる状態でのすので、もう少しゆとりがあるだろうと考えています。

考:大人に比べて、子どもだからゆとりがあるということのようですが、子どもは、つり革等にはとどかない・電車の動きに離れていないという満員電車に慣れていない子どもを想定して計画されていますか。

市:・・・

考:愛環での電車の場合は、ボックス型の車両なので、中学生など体格のいい子どもをこれだけの数の乗せるのには、かなり無理がある。

市:・・・・

A大勢の子どもがホームにはいるが、乗り降りの安全性はどうか。

考:例えば、若園小の3.4年生では、267人が2両に乗るんです。電車なんかが乗ったこともない子がいっぱいいます。通常でも普通乗客は40から50人います。こういう状態でのホームでの移動、電車の乗り降りの安全に危惧しているのです。

考:愛環では、ホームは極めて狭いのですよ。例えば末野原駅に、800名も集中して安全なのか。

市:ここの場合は、臨時電車で貸し切りですので、ホームが狭いので階段等に並んで置いて、時間等位はかかっても全員のれるまで発車しない。というふうにしていきます。

考:その他の駅では?土橋駅は?

市:ここは、回送列車で一般客は入れません。ホームにも入れません。あわてさせて急いで乗ると言うことのないようにし、時間が遅れても走行中に時間を稼げるそうですので、そうしていただくようにしています。

B名鉄三河線は、10月からワンマン化が実施されたが、ホームでの安全・乗り降りの安全確保のための体制はどうか。名鉄職員の特別配置はなされるのかどうか。

市:駅員は、各駅に配置していただくようにお願いしてあります。自動改札はあげた状態で移動するようにしています。

考:誘導も駅員ができるか?

市:誘導もしていただきます。ただし、各扉につくということはできません。

C豊田市駅からスタジアムまでの道路は、前回のグランパス・ジュビロ戦でさえ移動が止まる混雑が見られたが、それ以上に集中する今回の計画での安全性はどのように保障されるのか。 市:状況を見て、迂回路を指示するようにしていきたい。待機場所等で待機させることで混み具合を調節していきたい。
Dバス移動の学校でも、通常の行事でこれだけの台数が一度期に集中することはなく、バスへの乗り降りまでのバスの誘導も困難性を増している。これへの対応はどうか。
4.学校を出てから、開会までかなりの時間を要するが、途中でのトイレの確保は困難であり、低学年の子どもには生理的にも問題である。入場の前に外でトイレを済ませることはできるのか。仮設トイレ(最低20個)等の設置は可能なのか。 市:十分時間があるのでトイレは行けるかと。

考:入場する子とトイレに行く子が交錯することがより混雑を生じ、危険性が増すことを避けた方がいいと思うのですが。

市:・・・(主事耳打ちしあう)

5.この企画により、多大な負担を教職員に与えている。とりわけ、当日は通常の勤務とは異なる学校も多く見られる。こうした学校へは、市教委の責任で勤務の割り振りを校長がするように指示すること。

市:適切な配慮をと申し上げている。

考:適切な配慮ではなく、確実に超勤状態だから、これへの割り振りを確実に行うように指示しなさい、ということです。学校の企画によって生じた超勤ではなく、市教委の計画で生じたことだから、市 教委が責任を持って指示することです。

市:・・・・・

6.何事も起こらず子どもたちが安全に帰宅できることを心から願っているが、万が一にも、不幸なことが起きた場合、それがどんな些細なことであれ、全ての責任が教育長にあること、責任を負うことを明言すること。

考:主催が市教委ですので、全ての責任は教育長にあると理解していいですね。

市:(うなづく)

 

いくつかの点で、安全に関する項目に回答がなされていません。または、回答不能状態の事項もあります。それで、最後に、改めて話し合いの場を設けることを求め、交渉を終わる。

10.24の前日まで、一つでも安全性が高まることを期して交渉を続けていくことを決意しています。

2001.10.04 事務局会議