豊田市の医療問題について

市立病院のない豊田市に「市立病院、市民病院建設を」という声があります。こうした医療問題ついての私の考えを述べたいと思います。

 

近隣を見ますと豊橋市民病院、岡崎市民病院、碧南市民病院と立派な市民病院が建設(建て替え)されています。また、安城市では、厚生連(農協系)の病院である更生病院の移転新築が現在進められています。市立病院のない安城市ではこの更生病院が市立病院的な位置付けになっており、新築移転の際に総事業費の1/4前後の負担をするそうである。

市立病院のない豊田市でも加茂病院を公的医療機関として今でも相当額の財政負担を毎年していますが、現在計画されている新築移転についても総事業費約343億円のうちイニシャルコスト(初期投資)分では80〜100億円の負担をする方向で検討されています。この負担の考え方は、地域医療支援病院機能、災害拠点
病院機能、高度専門医療、そして、今まで豊田市にはなかった救命救急センター(第3次救命救急)機能や広い駐車場の確保による負担という考え方です。
これについては、私もかねがね主張してきた通り、市民の生命と財産を守るという観点で救命救急センター(第3次救命救急)機能適当(適切)な財政負担してでもぜひ、豊田市に」という考えからこれらは、十分理解でき、皆さんにもご了解いただきたい事項だと思っています。

皆さんからよくご指摘を受けます「民間である加茂病院に巨額の税金を投じるくらいなら市立(市民)病院建設を」という声も理解できる考え方ではありますが、私はその全てには賛成しかねます。

私が考える
市立(市民)病院待望論の大きな理由は次のところでしょうか。
・加茂病院は
市立(市民)病院となりえない。
・岡崎にも豊橋にも
市立(市民)病院があるのに豊田市にはない。
・救急車で市内の病院に搬送されても市外の病院に転送されてしまう。
・どこの病院に行っても待ち時間がすごい。
・市立(市民)病院のほうがなんとなく安心。
市立(市民)病院なら診察費が安い?丁寧に診てくれる?
等々いろんなご意見を私も耳にしました。

ところで、市立(市民)病院に求めるものって何なんでしょうか?
そこから考えなければいけません。
確かに加茂病院は農協のものですので市立(市民)病院とは、なりえません。
しかし、求めるものが加茂病院でカバーできればそれでいいのではないでしょうか。
それに市立(市民)病院ができれば現在の豊田市が抱える医療問題の全てを解決してくれるということはありません。
病院ができればいいというのではなく、どんなニーズがあり、それにどう応えていくかが問題なのです。

また、豊田市に市立(市民)病院ができない根本的な理由として病床(ベッド)数の問題があります。これは、医療法に基づき県が医療計画を作成し、医療圏ごとに病床(ベッド)数を決定していくのです。
ちなみに今回の第4次医療法の改正は、平成12年12月6日に公布、13年3月1日に施行されたばかりです。
豊田市は西三河北部医療圏に属し、県の医療計画に基づくこの圏域の必要(基準)病床(ベッド)数は2452床と決められており、現状は、2426床。あと26床しかできないことになっているのです。これでは総合病院の新設はできません。
一つ考えられるのは現在120床の地域医療センターにこの26床を増設させ、市立(市民)病院を名乗らせるということも考えられますが、医師会の猛反発が想定されます。今でも地域医療センターでは昼間診療を実施しているのですが、それを市が大々的に市民に告知するのは医師会との関係でできないということでした。
地域医療センターの市立(市民)病院化ついては可能な限り実現に向け働きかけをしたいと思います。


話しを元に戻しましょう。
ですから、現在の法律、県の医療計画では豊田市域に大規模な総合病院の新設はできないという前提で医療問題を考えなければなりません。

私が把握する医療問題としては
脳卒中や心筋梗塞、頭部外傷等の重症の患者を24時間体制で治療にあたる救命救急センター(第3次救命救急)機能の欠如
・診察の待ち時間の長さ
・小児科医の不足
・長期療養施設の不足
・地域医療センターの機能不足とインターン医師のレベルへの不満  等々
ではないかと思っています。まだまだあるかもしれませんが。あったらまた教えてください。

これらを解消(解決)する方法を考えなければなりません。
その一つが、加茂病院への
救命救急センター(第3次救命救急)機能設置であり、病診(病院と診療所の)連携=はじめは主治医(ホームドクター)に診てもらい、高度医療機器が必要な時には紹介状を書いてもらい総合病院に行く。ということではないでしょうか。
待ち時間解消方法については、インターネットや電話、FAXを活用した予約制度(当然当日の予約ができるよう)を用いるなどを検討すべきと考えます。
こうした医療問題は、1自治体だけでは解決できない法的な問題も多く存在しますので皆さんも国政選挙では、医療問題もしっかり主張される政党、議員をぜひ選択してください。

地方分権、分権といわれても全てに上位法を無視することはできません。国権の最高機関であり唯一の立法機関の一員である私たちの代表の国会議員は私たちのニーズを反映させてくれる人物を自分の意志で選択したいものです。

私自身も皆さんのニーズを的確に捉え、反映させる地方議員でありつづけたいと思っています。

 

そして今、私ができること。それは、議員として、加茂病院移転問題特別委員会委員として皆さんの意見をくみ上げ、市民にとってよりよい医療サービスの提供をどのようにおこなっていくかを考え、提言し、実施させていくことだと思っています。

更には次の段階としてこの医療圏の病床数の割り当てを多くしてもらえるように国、県に働きかけることではないかと思っています。

 

この豊田市には多くの医療問題を抱えています。それを取っても一朝一夕では解決できない問題ばかりです。しかし、避けては通れない問題である以上、私もしっかり勉強し、ご意見いただきながら実現に向け頑張ってまいりたいと思っています。