環境型社会に貢献する下水道について

神戸市下水道事業の概要

海岸部に5か所、内陸部に2か所の処理場がある。市内には他に、県が管理する流域下水道の処理場が1か所ある

神戸市の下水道人口普及率は98%で、 1日あたりの平均汚水処理量は57?/日。10年に一度の大雨(1時間に約50mmの降雨)に対応できる下水道整備を推進。処理水の再利用量は3?/日で、処理場内で使用するほか、ごみ焼却施設や汚泥焼却施設の冷却水や公園緑地の散水に利用。六甲アイランド、ポートアイランド2期では、処理水を更にきれいにした再生水が、業務ビルの水洗便所などにも利用。

また、汚水ポンプは、自然流下で地下深くに流れてきた汚水を、地表近くまで汲み上げ処理場へ流す。雨水ポンプは、主に高潮対策のため海岸近くにつくられている。

年間の焼却灰(乾燥)発生量は4,560/このうち約35%が焼却灰入りインターロッキングブロックの歩道等に有効利用され、残りは埋立処分される。

下水の処理水を利用した池や汚泥焼却灰を利用したブロックや廃材などを使ったビオトープが平磯芝生広場にはある。中部処理場横には、高度処理水を利用した湧水池、市民花壇、休憩広場を整備


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鈴蘭台処理場処理水による水力発電

新湊川の水質を向上させるために鈴蘭台処理場は、高度処理化を進める。そのため、当初の処理計画であった38,000t16,000tに変更。そして、鈴蘭台処理場から南に約4km、標高差120m(有効落差 約65m)離れた湊川ポンプ場内に小水力発電設備を設置。4月より共用開始。当初から水力発電を計画していたわけではなく、計画途中にアイデアとして出てきたものを採用し、実施。当初の予算は、約7,800万円であったが、追加工事等で最終的に約9,100万円かかる。当初計画では、15年で回収できる予定であったが、20年くらいになる。耐久年数としては、20年以上。湊川ポンプ場は、西部ポンプ場から光ファイバーを使って遠隔監視しているため、ここでの人件費は不要。5年に1度メーカーの精密検査は必要。費用は約200万円。

発電出力は、85kw1日あたり発電量は、2,000kwh。この電力は、湊川ポンプ場の動力として使用。余った電力は関西電力へ売電。売電価格は811銭。ちなみに購入価格は、10円である。


処理水の放流先は、新湊川に10,000t、震災の火災により多大な被害を被った兵庫区松本地区に、消防用水を兼ねたせせらぎ用水として6,000t供給。松本地区では、34567丁目それぞれ、まち作り協議会で話し合い、特徴をもったせせらぎ作りを進めている。

本市への展開

神戸市の下水の処理水を利用した発電は、地形を生かしたすばらしいものである。豊田市では、こうした活用ができる地形には恵まれていない。しかし、下水の処理水ではなくても、それぞれの川を活かして、小規模な水力発電を備えることは十分可能だと思う。大規模なダムによる発電ではなく、小規模水力発電が多くの川に設置されれば、省エネ、CO2削減の観点から、自然エネルギーの有効活用策としては非常に有効だと思う。