市川市衛生処理場

     施設建替理由

旧施設は、S41年稼動。嫌気性消化・活性汚泥処理方式で400kl/日の処理能力であったが、築30年経過し、老朽化、搬入物の変化、環境保全への配慮により、更新が必要となった。工事は、H9年度より、3ヵ年継続事業で進め、123月より稼動。

     事業概要

敷地面積:23,999u

処理規模:計画処理量242kl/日     

実績処理量:平均217kl/日

処理方式:膜分離高負荷脱窒素処理方式

建設方式:既存施設を稼動させながら建設を進めた

請負額 :  887,250万円

入札方式:制限付一般競争入札(高負荷脱窒素処理方式で120kl/日 以上の実績があるプラントメーカーと地元業者のJV)7JVが入札

植栽工事:    7,203万円

搬入道路整備工事:8,485万円

総額:    902,938万円

委託料 :    6,817万円

     施設の特徴

今まで30日かかっていた処理日数が、5日に短縮。

施設もコンパクト。

処理に必要な水量も1日あたり8,000?から22?に大幅削減。

海洋投棄していた処理済汚泥も焼却、減量化し、陸上(銚子市の最終処分場に委託料を払って)処理。

し尿の搬入から処理水の放流までのほぼ全てを自動化し、夜間、休日の無人運転を可能にした。

汚泥焼却施設としては、日本で最初のダイオキシン類の排出を0.1ngTEQN?以下とした。

小学生から一般の方まで衛生処理場の役割が学習できる見学者コースを設置。

将来の処理量減少も考慮し、121kl/日の2系列としている。

下水道普及率は、60.7%

処理対象人口は、214,578人、94,385世帯

し尿搬入量   :9,468kl

浄化槽汚泥搬入量:69,325kl

総量      :79,325kl

現在は、浄化槽汚泥が全体の88%

・その他

運転は直営で事務職員2名、技術職5名、労務職11名。業務委託はしていないが、コストの関係から検討している。

人件費としては、以前は43名でやっていたが、21名になったので大幅減。

現在は、市川市のみの受け入れであるが、今後は、要請があれば他の自治体からの受け入れも考えたいとのこと。

焼却炉は、流動床式で珪砂を年2回、3トン補充する。

     新旧施設の比較

10年度と12年度の比較をすると消耗品の総額では229万円減、燃料費の総額では、1,976万円増、光熱水費総額では185万円減、施設修繕費では1,167万円減、委託料では、2,299万円減となっており、総額では、大幅なコスト削減になっているといえる。しかし、処理量の比較をしていないため一概には言えないかもしれない。また、機械設備が、高度化しているため、今後の維持管理費が大幅に増大することは容易に想像できる。ちなみに膜分離装置のろ過膜やホースの交換は、37年くらいの頻度だろうということだったが、まだ、2年弱しか経っていないので交換はまだ1度もしていないということだった。

     逢妻衛生処理組合の施設との比較と今後の対応

し尿搬入量の13年度実績を比較すると本組合のほうが、処理量が多いにもかかわらず、人件費、その他ランニングコストは、相当低くなっていた。これは、処理方式が、高度で費用的な負担が大きいのが原因か。1klあたりの経費では、市川市が、約6,000円、本組合が、4,000円となっている。これをもし、新しい施設に更新したらこのくらいの負担をしなければならないということだろうか。このランニングコストは、当初の予定通りということだったのでこのあたりを本組合の施設更新時に考えなければならない。ただ、議会費、総務費、衛生費を比較すると6700万円と13200万円ということになり、市川市では、市単独事業であるが、こちらは、一部事務組合であるので本議会費が、大きな負担になっているという解釈もできる。視察旅費も含めて検討の余地があると思う。

本組合が、今後の施設更新時には、環境に配慮した高度の処理方法を導入することは大前提であるが、ランニングコストも最大限、考慮する必要があると痛感した。ただ、この経費には、人件費、その他経費に見学コース関連が含まれているのかが確認できていないので一概には言えないが。